燃え上がれ/虹村 凌
 
そんな格好だったんだ。
それで、客も結構入っててよ。
いい店だぜ。
メニューは無節操だったがな。
そこに俺が入るんだ。店に。
するとどうだ!そこに隔離もいるんだよ。
隔離。何で隔離がいるんだかわかんねぇけどさ。
いるんだよ。俺は隔離を観察してるんだ。
お前と隔離を、な。
でもなんて事もなさそうなんだ。
だまって珈琲を飲みながら紫煙を吐き出す。
そして観察し続ける。隔離とお前を。
客が増えて、忙しそうなんで。
俺も手伝おうかと思って、席を立つ。
そんとき、隔離とお前の間に。
何かアクションあった気もするが、覚えてない。
何も無かった事にしよう。
すっげぇ消化不良で目が覚めたんだ。

笑ってくれ。
隔離に嫉妬してんのかね。
俺はお前が好きなのさ。
   グループ"「うにいくら丼」"
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