エゴ・エリス? いのちある すべてのものに 主は 食物を 恵まれる/PAULA0125
 
を取る
模様を描いた 卵を剥き
殻は童に 身は刻んで 菜に寝かす
乳と蜜と 果実を煮込んだ 煮物(はろーせと)に
童は群がり 紅葉の手で 貪り食らう
「私にばかり!」
彼女が言うと 皆笑う
在りし日の 戒めを 心に抱き
遠くて近い 思い出を 思い起こす
心乱した 思い出語り
彼女はまた 妹に言う
「私にばかり!」
人々訪れ 食卓を囲い 祈りを捧げる
輩(ともがら)に パンを割いて 行き渡し
屑を求めて 鳥達飛び入る
彼らの羽は 御言葉の雨に 濡れ輝き
銀貨の鳩が 彼らを統べる
狼は 羊と共に 歩んで座り
パンと葡萄酒 蜜を食す
狼の 毛皮を背に 眠る童に

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