夢(ニ) 部分/沼谷香澄
あれ。次には私達が娘にしてやるべきことが見えてくるはずだ。
何が起こるかわからなくなってしまっているからといって何もしないわけにはいかない。個人に滓のように溜まった感慨など時の激しい流れが持ち去ってしまうだろう。四季がある変わり目ごとに風邪を引くように杉菜のコロニーが立つ。 この腐臭はいつまで続くのだろう。
空は青く雲は白く子さだめて流れにうまく乗りて去るべし。
初出:Tongue10号 2004年9月11日 原文縦書
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