祈り/りゅうのあくび
らない摩擦音として
すでに夜空に浮かんで沈黙しています
彼女は或る告白をするために
少しだけの安堵を
きっと胸に秘めながら
徐々に忙しく
部屋にあった本棚に
便箋を置いた
あの日が眩しい
ただ静寂の場所として
たとえ古びた伝説にだったとしても
随分と重さのある小宇宙のなかで
すでに意識としてのみ刻まれている
きっと必ず私が届けるはずの
手紙に記す言葉となってください
そっと森の苔がむす岩のあいだで生きていて
見つけられるはずの返事とともに
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