ロックシティ・オブ・ザ・デッド/ゴースト(無月野青馬)
た
「レット・イット・ビー」で救えないなら
一体何で救えると言うのだ
「レット・イット・ビー」で救えないなら
音楽の歴史には、蓄積には、一体どれだけの価値と効力があるのだ
どんな争いなら止めることが出来るのだ
どんな野望なら打ち砕くことが可能なのだと
「私」は
「青年」に敵対すると同時に
このような
ネガティブな疑問符とも
対戦しなければならなかった
だから
“教則本”に教えて貰いたかった
“名曲集”に導いて貰いたかった
どうすれば
「彼」の渇きを、飢えを、満たせるのか
どうすれば
「彼」の目を、人形使いの操り糸から解放してやれるのか
教えて貰
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