September Sepals/小池房枝
 
やりしていて透き通るピンク

美人咲きした朝顔の目印に糸をむすんで結実を待つ


百日を風がほどいてサルスベリ空気をすべって落ちる花びら
 
夏の花火の名残の火花百日紅青天今日も暑くなりそう


くず洪水 電信柱の足元に打たれたように溢れでたように

葛の花踏みしだかれてこの秋もこの山道を行きし人あり


雨なので何処も出かけず百合だけがただベランダでずっと咲いてた

ぴしぱしと昨夜の風の置き土産 今年生まれの青いドングリ
 
口を開けたイガに栗の実光ってる揺すぶったなら落ちてくるかな

風ごとにぱらぱら落ちる銀杏を拾いに行きます夜の校庭


水深む
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