病葉堆積/るるりら
らしながら
激しく蛇行し荒れ狂い すべてを破壊し
美しい自然体系はすっかり機能しなくなるのだ。
川が氾濫したあと 水位が下がると
おもいがけない歴史を垣間見ることがある。地層だ。
かつて海を悠々と泳いだ古代魚が 地層の中で生きている
恒星と通信していた植物の物語が 活きている
すべての歴史の上に 甘い雨は降り続け、浸食する。
そして甘露の雨がすべてを育んでいる。
インシュリンの民は 今日も甘すぎる雨を清め
今日も すべての生きとし生けるものの住処たるこの地を
神のように統治する都人のことを想うのであった
※ 冒頭の一行は、梁塵秘抄です。
※ 即興で詩を楽しむサイト 即興ゴルコンダに 題は「わくらばたいせき」と読むのだそうです。こうだたけみさんが出題されました。
http://golconda.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=6005917#12814622
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