ぶどう/佐藤伊織
 
空中から沢山の頭部が落ちてくる
僕はブルドーザーで山を作る

まるでぶどうのようだと思っていたら
用務員のおじさんが皿にそれを盛ってくれた

笑いかけてみると、少しだけ笑ってくれたので
フォークで突き刺した

頭はあいかわらず降り続いている
   グループ"奇妙詩集"
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