nadeshiko/草野春心
 


  しろい板の上に
  まばらに わたしたちは穿たれ
  見つめていた 雨だれが いつの間にか
  うすぐらい煙に変わっていくのを見ていた
  わすれていった 哀しみもいつしか 草叢のなかで
  一輪のなでしこに変わっていくことを いつの間にか


   グループ"春心恋歌"
   Point(2)