【批評祭参加作品】となりに、近くにいる人は簡単には理解しえない。 佐藤泰志『海炭市叙景』のこと/mizu K
き増刷がまったく追いついていない状態が数ヶ月も!!
というのはまったくありえず、すべて嘘である。
読み出したらハラハラドキドキ!最後のページまでノンストップ!することもなく、自分探しの旅先での運命的な出会いと別れがあるわけでもなく、余命1ヶ月の恋人も花嫁も出てこない。P社から出たある作品のように、40代女性のあるいは「ベストセラーばかりを追う人々」には全く受容されそうにもない((注:asahi.com KAGEROU読者は40代女性? 取り次ぎ大手調査
http://book.asahi.com/news/TKY201012290161.html))。あまりの疾走感あふれる文体に
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