ナニが立たなくて・・・夏/花形新次
きれいな指でしごかれても
立たなかったよ
その唇にも
その胸にも
反応しなかったのさ
(ひょっとしたら足なら・・・
いや、ワキなら・・・でも、それは言えない)
こんなにステキなレディが
俺求めてきてるのに
持てるだけのテクニックを
駆使してくれたのに
ナニとナニが
二人の股の
ナニとナニが
初めて会った
あの日のように
結ばれるなら
二人して昇天することの
意味の重要さに
この歳になって
ようやく気づかされたのさ
「あなたが私のゴールだと
信じて疑わないもの・・・
それは、私にとって
スタートですらないのよ」
あきれ果てた
君の冷ややかな視線に
余計にナニは立たなくて
愛してはいるのに
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