土のベッド/岡崎師
 
ぼくらは虹の両端を掴み、世界と縄跳びした。
雨を閉じ込めたビー玉をきみにあげるよ。
雲のうえに寝転び、お日様と会話したんだ。
雲が流れ流れて、空がふと目を閉じた。
雨が地面に触れた 。 セカイガ、反転スル
片眼の奥が、ガタンと音を発てた。
風を部屋に貼り付けて、眺めていたんだ/
星を床に散蒔いて、私は弾ける音をきく。
あの場所で、この場所で命が生まれ、
消えてゆく。
土のベッドに枯葉を敷いて、僕らは眠る、
   グループ"淡い虹が架かって、雨が降る。景色は煙って、降ってゆく夕暮。"
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