静かに、なるべく静かに(アスパラガスさん讃1)/渡邉建志
 
の時間は、その一瞬はとまっているけれど、
そのあとに普通の生活が待っているだろう。でも、その過ぎ去った一瞬は、
やっぱりふたりの秘密の箱のなかで拡がり続けるのだろう。
そこには、やっぱり死の匂いはせず、濃厚なロマンティシズムがあるばかりだ。

そして最後の四行。



モンキーは 野生
目のまえのオレンジジュースを
飲まずに
いられない




モンキーはガラスの向こうにいて、木の下でたそがれて、青春していたと思うのに、
いまやわたしとかれのオレンジジュースはモンキーの目のまえにあるし、
そのうえ野生だから、青
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