■批評祭参加作品■ 「 ロッカーズの星は今夜も瞬いている 」 〜 Muddy stone Axel .../服部 剛
 
やにくしみのしんげんちは
  いったいどこなのか
  ほんとはだれもがしっているはず 

  だから もうすこしのあいだ
  こうやって 
  ぼくのむくむくのこぶしを 
  やさしくりょうてでつつんでいて・・・ 

  てぶくろみたいできもちいいんだ 


 この詩は彼の息子のことを書いたものなのか、それとも彼自身の
気持を書いたものなのか定かではないが、生き辛い世の中で日々葛
藤しながら、矛盾する世の中から消えない「いかりやにくしみのし
んげんち」という衝動と「ぼくのむくむくのこぶしを やさしくり
ょうてでつつんでいて・・・」という繊細なハートの両面が、彼の

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  グループ"第2回批評祭参加作品"
   Point(6)