■批評祭参加作品■ 「 ロッカーズの星は今夜も瞬いている 」 〜 Muddy stone Axel .../服部 剛
やにくしみのしんげんちは
いったいどこなのか
ほんとはだれもがしっているはず
だから もうすこしのあいだ
こうやって
ぼくのむくむくのこぶしを
やさしくりょうてでつつんでいて・・・
てぶくろみたいできもちいいんだ
この詩は彼の息子のことを書いたものなのか、それとも彼自身の
気持を書いたものなのか定かではないが、生き辛い世の中で日々葛
藤しながら、矛盾する世の中から消えない「いかりやにくしみのし
んげんち」という衝動と「ぼくのむくむくのこぶしを やさしくり
ょうてでつつんでいて・・・」という繊細なハートの両面が、彼の
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