さよならは彼方に/漣 風華
 
アナタの言葉を
何度も 何度も
反芻しました

アナタの顔を
何度も 何度も
思い出しました

たった僅かの時間でも
私にかけた時間の魔法は
未だに解けないで居ます

せめて今は抱いていて
冗談にすら泣けてくるから
さよならは置いておいて
背中に祈りを書いておくから

雪降る夜に
アナタを アナタを
数えました

真夏の朝も
時間を 時間を
忘れないように

過ぎた時間を反芻し
待ち合わせの場所に
二人の部屋だった場所に
向かったりしてみました

せめて今は抱いていて
アナタの風だけで良いの
さよならは置いておいて
いつかをずっと夢見させていて

忘れない 忘れない
ずっといつまでも
ありがとう
   グループ"夜明け前の鬱屈"
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