「名」馬列伝(1) ライバコウハク/角田寿星
 
歳春の中山大障害。
彼は惜敗や、返り討ちを幾度も喰らいながら、京都大障害を2度勝ち、いつしか「西の大将」として成長した。
相手は「東の総大将」オンワードボルガ、菊花賞に出走もした「快速馬」カルストンイーデン。
彼は前2走の不振がきらわれたのか、4番人気だった。
レースは…有力馬カルストンイーデンのいきなりの落馬という展開のアヤはあったが、オンワードボルガに8馬身差の逃げきり勝ち。四回めの挑戦にして、初の栄冠を勝ち取った。騎手にとってもデビュー15年めにして初の、嬉しい重賞勝ちだった。

彼自身最後のレースとなった、翌8歳、暮の中山大障害。
1番人気は8戦7連対、春の大障害
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