「名」馬列伝(3) オースミダイナー/角田寿星
ならなかった(4着)が、重賞のエトワール賞、馬っけを出しながらも、逃げるメイショウヒダカを差して、重賞10勝めを果たす。5戦1勝。
ただ、この頃には、脚部不安はすでに屈腱炎へと発展していて、毎回が出走に漕ぎ着けるまでの闘いだったらしい。13歳の道営記念(13着、シンガリ負け)を最後に、引退。
10歳を越えてからは、走る気のない時はいつも後方まま、忘れた頃に激走して穴を開ける、何とも買いにくい馬だった。それでも引退直前まで道営の一線級で活躍した。
調教師が彼を語る時、「特別なことは何もしませんでした。馬がよかったんです」と言う。しかしながら彼と、彼を巡るスタッフの長年の苦闘があったこ
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