面接(9)/虹村 凌
 
が、流石にそれだけじゃ無いだろう。窓を開ける事に、俺の精神とどうつながりがあるのかは知れないが、そんなオカルトは信じていない。ましてや…カンカンカン、と遮断機の音が、俺の思考回路を遮った。俺は煙草を灰皿に押し込むと、たたみっ放しにしてあった布団を広げ、横になった。この駅を通過する電車なのだろう、風を切り開いて走って行く音がする。まだまだ後続車があるのか、俺は警報機の鳴る音を数えている間に、眠りに落ちていった。
   グループ"面接"
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