超真理男兄弟[場面1−2]/国産和風モモンガ
かう。怖くなって引き返したとしても、どっちみち自分が行くことになるのだから。友達が一緒についてきてくれるほど配管工業界のフレンドシップはあけっぴろげではない、彼らは無口なのだ。真っ暗で湿っぽくて埃っぽいからと言って二・三人で唄でも歌いながら足元の水溜りをばしゃばしゃやって進むわけにもいかないのだ。エコーがかかってうるさくて仕方ないだろうし。
ぼぼぼぼっくらはみみみんなぁぁぁいいいきてぇぇいるぅぅぅぅー、いいききいいいいてぇいいるるかかららううたたううんだぁぁぁ。
怖くて震えながら唄っているみたいにとられても困る。地上では仲間たちが見ているのだ。かっこ悪い真似は出来ない。けれどやっぱ
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