セルフディフェンス/北村 守通
 
、一歩間違うと多分取り返しのつかないことになっていただろう。本来ならばきちんとサングラスを着用して安全面に気をつけておくべきだったのだが、そう、その日のボクは何故だかサングラスを忘れてきてしまっていたのである。ボクが感じていた違和感というのは、東京の管理釣り場ではいつも着けていた筈のサングラスを着用していない、ということだった。
 この時は、先ほどのバーブレスフックというタイプの鉤を使っていた、という安全対策がかろうじてブレーキになってくれた。そして当たり所という偶然によってボクは助けられた。釣りというなんの変哲も無い遊びの中にも危険の可能性は潜み、そして時として襲い掛かってくるのだ。
 釣り
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