旅立ちの日に2/昏(ヤッカ)
全てを平らにする力を持つ少女は
本当に思い詰めた表情で
『もう猫を飼うしかない』と呟いた。
鳥は逃げてしまったから
鳥かごは太陽だけを飼っている。
信じてた歌い終わらない世界も
今では少しふやけちゃってる。
でかい本屋の隅で暮らしてたあいつが
笑ったなんていったら君は信じるだろうか?
こんな風に世界は平行を維持できなくなってる
木製のイルカはおいていくよ
僕も靴を履かなきゃいけない。
リュックは空でも持った方がいいね。
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