不完全な喜遊曲/ゼロスケ
 
僕が詩を詠むのと同じ頻度で 君はメロディーを刻むだろう
そうして 月曜日に僕はノートを持って
君の家に行こう 君の家は
小高い丘の上にあったね、絵本のような完全さで。

僕が読み上げると
君は体を揺らしヴァイオリンを弾く
今日のメロディーは すずめの様に軽やかで速い
僕の詩にピッタリだった

そうして できた歌に名前を付けて。
ただひと言で僕と君の
この歌をあらわすような素晴らしい名を
二人で決めた「絵本の中の喜遊曲」

そうして 僕と君とで踊るんだ
絵本のような完全さで。
切り離したものを
またひとつにするように 体を寄せ合わせ。

僕と君だけで歌うんだ
丘の上の家に響くんだ
僕の詩と君の曲
もともとひとつだったに違いない

僕と君とで歌うんだこの世が終わるまで
   グループ"実験的作品"
   Point(3)