不完全な喜遊曲/ゼロスケ
僕が詩を詠むのと同じ頻度で 君はメロディーを刻むだろう
そうして 月曜日に僕はノートを持って
君の家に行こう 君の家は
小高い丘の上にあったね、絵本のような完全さで。
僕が読み上げると
君は体を揺らしヴァイオリンを弾く
今日のメロディーは すずめの様に軽やかで速い
僕の詩にピッタリだった
そうして できた歌に名前を付けて。
ただひと言で僕と君の
この歌をあらわすような素晴らしい名を
二人で決めた「絵本の中の喜遊曲」
そうして 僕と君とで踊るんだ
絵本のような完全さで。
切り離したものを
またひとつにするように 体を寄せ合わせ。
僕と君だけで歌うんだ
丘の上の家に響くんだ
僕の詩と君の曲
もともとひとつだったに違いない
僕と君とで歌うんだこの世が終わるまで
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