俳句の非ジョーシキ/佐々宝砂
 
らなくていい。切れ字を無理に使うよりは、切れ字をふたつ使ったりしないよう気をつける方が先です。俳句の切れ字は、季語と同じで一句につきひとつ以下。「かな」と「や」を両方一度に使うくらいなら、全然使わない方がまだマシです。

5.字余り字足らず
一音くらいの字余り字足らずは許されます。字足らずよりは字余りの方がリズミカルに読めます。特に、伸ばす音「ー」・つまる音「っ」がある場合には、字余りが2音でもなんとかまとまります。「ん」がある場合にも、字余りがあまり気にならなくなります。「ん」という音は、普通の日本語の音の半分の長さしかないからです。もちろん、自由律俳句(非定型の俳句)の場合、こんなこと全
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  グループ"俳句の非ジョーシキ(トンデモ俳句入門)"
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