見ても見えんでもナンニモナイ 〜まどみちお「傑作」(『うふふ詩集』より)〜/白井明大
いいところをからだで感じるように、そこから生まれるように、
できてしまうものなんじゃないか。
やっぱり、そういうのがいいな、とつくづく思えてしまう。
「見ても見えんでも/ナンニモナイ/の」
を たぶん
〈追記〉
わかる、わからない、ということは詩にとって、どうしても大切なことだ、というほどではないと思っていて、むしろ、わかると思えてもまたわからない、わからないと思えても本当はどこかでわかってるのかもしれない、どっちなんだろう、なんなんだろう、と行っても行っても奥があるような、隣りの部屋があるような、脇道がみつかるような、そんなのがいいんじゃないかと思っている。
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