風と雲/
佐々宝砂
見逃してしまいたいものが
貴方の
くちびるのあたりに漂っていて
墜ちることができるなら
楽になるのだろうけど
それでも
風は吹き飛ばしてくれるわ
言葉も
想いも
悲しみも
喜びも
いいえ
貴方が風だとしても
私は雲ではないのよ
Pakiene/パキーネ名義で発表。
前
次
グループ"ポエムス(パキーネ詩編)"
編
削
Point
(1)