重圧/長谷川智子
 

900kgの重りが
肩からおろせない

本当なら骨もろとも粉々なはず
なのに私は
ここに立って息してる
歯をくいしばってでも、弱音は吐かない
「助けて」なんて今は、口が裂けても言わない


誰も気づかないのは当然だ
なぜならその900kgは目に見えないからだ

どかせるのは自分だけ

もしかしたら外から専用のリモコンで動かして
ようやく解放できるかもしれない
ただ待っていてもどうにもならない

進め、動け


   グループ"「mind & body」series."
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