季節の変わり目に / いつものイタリアンレストランで/beebee
一瞬見せた彼女の笑いの意味を考えながら窓の外を見ると
秋の光が黄色いさざなみのように光って見えた
ふいに彼女と目があった
彼女は自然な感じで僕に目で挨拶を送ると
再び話掛けて来る母親に視線を戻した
僕は静かに席を立って
いつものイタリアレストランを出た
季節の変わり目の不思議さ
すっかり晴れた秋晴れの空の下
いつの間にか黄色い幸せな気持ちになったのは
何故だろう?
次 グループ"いつものイタリアンレストラン"
編 削 Point(10)