恋すること、その我が儘な想い/beebee
君は弟の自転車に乗って
やって来た。
背の高い
肩のほっそりとした少女よ。
二人卒業して
進むべき進路が違った時、
別れる前に
君から手紙をもらった。
几帳面で丁寧な文字で
好きだと書いてあった。
ぼくは有頂天になった。
子どもから大人への変成期を向かえ、
すっかり自意識だけが大きくなったぼくに、
自分から告白する勇気はなかった。
でも君は違ったんだね。
だからそれから3ヶ月で二人の恋は終わったけれど。
やっぱり自分じ
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