ただの夢/1486 106
空港に来たのは
会いたい人がいるから
友達は皆先に相手を見つけて
残されたのは私一人
私の目当ては人気者で
大勢のファンに囲まれていて
ふさわしくないと思ったから
声も掛けずにその場を後にした
途方に暮れて彷徨い歩く私に
横から優しく声を掛けてくれた
その人の名前は「 」
一緒に乗ったジェットコースター
絶叫マシンが苦手な私も
横にいてくれたから安心できた
素敵な時間がずっと続けばいいと願ったけれど
ジェットコースター降りる頃には仕事の顔に戻っていて
何事も無かったかのようにその人は去って行った
だから私はそこで目を覚ましたのだろう
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