眩暈、耳鳴り、虚言症/096/ピッピ
格好好いと思う曲は
書き出してみたらなんだか不格好で
彼らの喉の奥で震えている空気は
自分がどのような言葉を
発しているんだろう、ということを
知っているのだろうか
歌え、伝え!
それが不格好でも!
と思ってきたのだった
そのエネルギーは確かに光り輝いて
おのおのの掌中で燃え盛る
けど、
生まれた言葉は
燃え続けたかったんじゃないだろうか
誰かの瞳の奥でも
吐いて捨てるほどに
あらゆるものが次々に生まれ
他人に認められたいと燃え盛り
自らの定規を抱いて燃え尽きる
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