積雪の手紙/
しろう
『食べられません』のラベルを貼り続けました。
あらゆる無生物に。
よくよく考えてみれば、
生きるというのはたったそれだけのことでした。
樹氷の白にくるまれながら、
ぼくがぼくの姿形をあえて残したのは、
たったそれだけの微熱なのでした。
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グループ"七行詩"
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