Mood/
桂
重くなった瞼が古いシャッターのようにゆっくりと閉まって
今日が終わる
チュン チュンと
旧友が帰ってくるなり 知らせてくれた朝の知らせ
眠い目をこすり窓の外を見ると
朝の陽に照らされながら一枚の羽がひらひらと宙を舞い 窓辺の外に着地する
テーブルの上には
マグカップの中に誰かがそっと注いでくれていたココアが湯気をあげている
息を吹きかけて口に含んだあと もう一度窓の外を覗けば
ほら すべてが元通り
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