LIVE LIFE/石畑由紀子
誰の身にもしみないように
ただそこにあるのは絶大な想像力と
どうにも比べられない 人それぞれに目盛りが違う感情の物差し
心はいつも揺れ動いている
誰かや何かや私自身が 絶えず私を導く
退廃してるって はたから見てる人に思われても構わない
言いたい人には言わせておく
残していたいのよ
軌跡なんて大げさなものじゃなくてさ
カタツムリが銀色に濡れた道をたなびかせている
私は時々立ち止まってそこにしおりをはさんでおく
“一生の間で
自分が何を考えてたか知れるのは、知り続けられるのは
自分ただ一人だけ こんな面白いことってないよね”
四年前 水しぶきのように私の目を覚ました
あなたの言葉が今もグルグル回ってる
(1998.7)
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