ひとりあそび/
メルメル
いつかきっと
背伸びしていた日のことを
緑色の気持ちだったあの日のことを
古い映像でも見るように
双眼鏡をさかさに見るように
遠い網膜のこころで
思い出すのでしょうか
そして それは
きっと長すぎる私の人生の中で
なんでもない出来事として
日常の中に消えていくのでしょう
わたしのかさぶたは
そうやって
大きくなっていくのでしょう
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