銃とてっぽうと/キセル
 
の前の廊下では
さっきの親戚達が話していた
ソロソロ危ナイカモネ
遺産ハドウスルノ
オジイチャンノモ相続シタカラ
ネ・・・
僕だけに聞こえてきた会話
僕はこの時まで
おばあちゃんを大切にしていた

大人の世界ってのがあるらしく、
なんだかんだでおばあちゃんは娘家族と暮らす事になった
たぶん、遺産
僕の家族は
あんな人達だとは思わなかった
結局はお金なのね
と言っていた
でも
結局おばあちゃんを放り出したのは
あなたたちじゃないか
と言いたくないから
僕も
話し合いに参加したかった

五ヶ月が過ぎ、おばあちゃんを思い出した
お年玉貰えないかなって

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