君 へ/yaka
 
   覚えているのは
   君の二階
   屋根の上の雪割ウィスキー
   酒の味など分からぬまま
   笑いながら交わすグラス
   ただ柔らかい雪が
   美味しかったよな


   覚えているのは
   淡々とした君の面持ち
   静かな言葉に流れる想い
   話した事など覚えちゃないが
   それで癒えたわけじゃないが
   なんだか温かかったよな


   思い出は
   長い長い時を経て
   今、一層優しいよ

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