春の雷 綿毛アザラシによせて/
まれ
うららか春の陽 野原を
転がって
やって来て 会いに来て
あいに きみは藍に染まる
遠くの平原でいかづちが教える
きみの声がひびく 頭蓋の奥の湖で
こんなとこにいるのはおかしいと思う
たんぽぽの綿毛 ふわっとかるく
氷原は何処へ消えた?
きっと雨にはならない 代わりにきみが
来たその合図
きみの優しさは容赦も無く
春とクローバーと突然のアザラシのような遥かな淵
覗かせる
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