僕は遠くの空を見ていた/プル式
 
夢の重さは儚く溶け出し
小さな海を造る
その小さな海で泳ぐ僕は
熱帯魚にはなれ無いから
空ばかりを見ていた
空は明るく
ゆっくりと雲が泳ぐ

僕はいっそうの事
この海になって仕舞いたい
太陽の熱に浮かされ
空を舞い
遠く知らない所で雨となり
幾度も
いつまでも
地を流れ
空に昇り
時には人を潤し

あぁ
光りに充ちた
透明な世界よ
虹の橋を架けてくれ
僕にはもう幻さえ見えない
少し笑った
幸せな旅の様に
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