告白/茉莉香
 
許してください
年の差が心を止め、涙を飲み込み、
貴方の大事な方の存在を知り
私はもう離れようと決めていたのです
貴方の暖かく穏やかな声と美しい文章を時々思い出すことが
幸せと思っておりました
ソファにて静かな寝息を立てている貴方も
まるで少年のようなしぐさで私の手を離さない貴方も
全て綺麗な夢と綴り消化するつもりでいたのです
それでも貴方は私と共に苦しい茨の道を目の前にして
戯れ無邪気な笑顔で私を虜にする
私の苦しみを共有し折れるほど抱き締め何も言わず
傍におります
私がもう少し大人であれば 貴方の気持ちをもっと
気がつくことができたのかもしれません
私を思って自分を思って貴方は十分悩みました
穏やかなこの愛が双方を傷つけるのを感じるがゆえ
逃げていたのですがもう既に動けなくなるほど
傷が深いのですね
それでも 許してください
私は貴方から離れる勇気がもう持てないのです


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