群青を連れて/こしごえ
 

よろこびは
日に透けた風に舞う翼で
いつくしみは
虹を帯びた太陽へかえる

(青く張りつめた架空の色)

数えきれぬほどの群青の唇が
終着点へ言い放ったのは
私だったろうか

静かなる原動力の
胸の痛みが消えぬうちに
思い出せばいい
おまえたち
おまえたちよ
こぢんまりとした仕合せを
純粋する斜陽の残り火に焼べよ
その時
リズムが燃えさかる

あおい炎が夕べを焦がし
夜の距離を縮め始める
星星のいぶきの響く音色が
青やかに 忘却をあとにして










※アスラ=阿修羅




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