believe/ねなぎ
こに残った物を
見てしまったからです
波が顔に打ち寄せている
そして岸は見えない
浮かんでいるのか
それとも沈んでいるのだろうか
世の中と言うのは
誰が言った言葉でしょうか
それらは全て
現実の集合でしかない訳です
そして私達が理想を持つ様に
全ての人々にも
真実はあるのです
全ての理想と
全ての妄想が
絡み合うように不可分な現実が
底に横たわっているだけなのです
何も聞こえない
何も見えない
静かに
唯
静かに
揺れている
ここは何処なのだろうか
夢ならば
醒めるのだろうか
現ならば
夢の様に夢を見た
それは向こう岸に行けば
見つかると思っていた
そして漕ぎ出した
それは底にある
静かなる日々の果て
そして
私には
二度と見える事はありませんでした
もう
見る事も無いでしょう
あなたには見えたでしょうか
そして
何が残りましたか
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