J/
m.qyi
J
なんで苛めるんだ、なんで、俺はくずなんかじゃないのにと、こんな目にあわせるんだと、拳で鼻を叩き潰して泣いていたジェイに、皆はジェイが彼らを苦しめたからだよとは誰もいわなかった。僕はジェイとは話しはしたくなかった。皆も好きではなかった。
僕はジェイもジェイの血まみれの拳も、ジェイの潰れた顔も嫌いだったから、ジェイと話したくはなかった。雨上がりの静かな夕方を歩きたかった。こんな雪の騒音の中ではなく。
僕は、ただ暗闇の中で無言の話しをしたかった。
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