沖縄へ行かずに一年が終わる/水中原動機
 
ボクらが出会ったその場所は
小さな街のありふれた
水枯れ果てた噴水で
互いに違う人待ってたんだ

あてのない約束と
すっぽかされた約束は
新しい約束にすりかわり
ボクらはそれで幸せだった

沖縄へ行かずに一年が終わる
キミに会わずに季節が巡る
メールも電話も空白のまま
空虚な時間はただ行き過ぎる



キミの未来はボク抜きらしく
夢と理想にのみ準拠
ボクは指吸い眠ったふりで
明日を待ってる人演じてた

人影まばらの空港で
サヨナラじゃなくまたねと言って
ただ手を振って別れたまんま
時間はそこで止まってしまった

沖縄へ行かずに一年が終わる

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