「袖道」/m.qyi
でも視線をわたしへと
向けてよ見続けていてほしいの今も
しめられた扉でも隙間を開けられるでしょ
解っているわ
駄目な子なの
駄目な子なんでしょ
振り袖の重く長い袖をひきずりながら
少しだけ過去の自分歩いていたの
ひたすらひたすらわたしだけを見て
叶わないママとパパへ向けられた望み記憶を辿り
ひたすらひたすら前だけを見て
しめきられた過去の日々の袖を歩きながら
長いかも短いかも分からない今の二十歳の道を歩いていたの
まあ、べつにこれがなんというわけでもないんですけれど、そのほかの小さな赤い詩達は
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Yasunari/9813/ にあります。大変失礼な言い方
で御免なさい、お会いしたことがありませんが、きっとお可愛いお嬢さんなんだろうと思
います。黄色い髪の毛の。そう、そのお嬢さんといつも傍らにいっしょにいる美しい人が
作者ではないかと思います。この作者はどれも密度のある美しい作品を書かれます。そし
て、その質に於いていつも同じ作品です。
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