熱源/渡邊永遠
 
君の涙は太陽のカケラのように温かみを帯びていて
触れなくても、『そうだ』とわかるんだ


君はいつでも
私よりも、高い温度で
冷えた心をジワジワと
けれど確実に
温もりを帯びた色に変えてくれる

君の笑顔は向日葵の花のように
輝きを放っていて
目を閉じていても、『そうだ』とわかるんだ


鼓膜をくすぐる君の心地良いtone
瞼の裏に広がる柔らかな光と
周囲を包む空気を1℃上昇させてくれる

君の存在はかけがえのない
私が還る雄大な海として

いつでも振り返ればそこに
手を広げて微笑んでくれている
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