【短歌祭】シンビジウム・ホワイト・ラバー/ピッピ
 
政治家のぽすたーみんな笑ってやがる

骨壷を持った子猫が病院へ訪れ「この人にあいにきました」

氷点下で点す火の故意に消したあとはただ静謐な熱になる

街中のマンホール開け屋上で師走の夜の悲鳴たちを聞く

コンビニに深夜行くってだけだのに勇気を試されている部屋の中

GOING UNDER GROUND大音量大晦日漫喫ヘッドフォンから

もうすぐで(オートミールに)ふりかかる(ミルククラウン)雪になる雨

帰っても一人なんだね言ってみた深夜のプリン売り場の前で

北国に居るとこの目で見る雪が世界を覆い被す気になる

制服来てローソンの壁に寄り添えば降ってる雪も味
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