手/
茉莉香
私は一人、円を描き
つま先でリズムを取りながら踊る
夕暮れ時の空は頬染めて
つま先まで 染めあげて
私はは震えを押し隠し
未知の世界に挑むべく
くるりくるりと回り続ける
途中から一緒に踊る 影が二つ
重なり 離れ また重なりて
手を空に翳し 宙に浮く
また 離れると 思ったら
しっかり握り 引き止められる
暖かい 大きな手がそこに
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