*イディオとサヴァンの夢工房*/知風
ジョーイのお墨つき」
その時 通りのはずれから
子供たちの大歓声が聞こえてきた
見ればそこにはおもちゃの王国
サヴァンのガラクタ山だったのが
変なモノだらけの遊園地に
ボロ自転車がかっとばす
古いレールのジェットコースター
カラフル頭のピエロクマたち
ポップコーンは食べ放題
揺り籠観覧車と大空の間で
子供たちは夢の世界へ
こうしてふたりのおかげで
ローズヴァイン通りに住む人々は
大人も子供も幸せいっぱい
ほんとはそれがイディオとサヴァンの
一番大きな夢だったのでした
そしてそれは
この見捨てられた通りに訪れた
ひと時のほんとに幸せな夢だったのです
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