とある真冬のベンチにて/
朱桜天 遊雨
歩きつかれて座ったベンチ
ふたり夜空を見上げて 流れ星探したんだ
吹き付ける風は少し冷たいけども
背中越しのキミが温っかい
こうして色んなものわけあってきたよね
一本だけの缶コーヒーと
一個だけのホットドックと
一枚だけのマフラーと
ふと駆け抜けていった 一筋の流れ星と
でも時々はひとりじめさせてほしい
一本だけの缶コーヒーも
一個だけのホットドックも
一枚だけのマフラーも
そして 一人だけのキミも
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