ジミーと青い空/AB(なかほど)
 
ハイ ジミー
今日は晴れているかい
君がジムという名前かどうか知らないけれど
僕の中ではジミーと呼んでいたよ

ときおりすれ違うだけの君が
急に
ねえ兄弟
今日はなんて素敵に晴れてるんだろう
って屈託のない明るい瞳で
ジミー 
ちょうどその頃の僕が
暗い淵に片足を突っ込んでたのを
気づいてたのかい

手にはいつもナイロン袋を握って
カゴの中を覗きながら
ポップのプラスチックボトルを見つけるたびに
笑いもせずSiと声を発する
そんな君を見ながら
MIではデポジット料金が他州の二倍なんだって
と袖を引っ張り合いながら
話す声が聞こえた

ねえジミー

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